バキュロウイルス

タンパク質の動的相互作用を解析して
難病の治療薬を開発する

生体反応に関わる複数の生体分子の同定とそれらのダイナミックな相互作用の解析、および細胞膜や核などにおける細胞の微細構造と連動した分子局在変化などの解析技術を開発し,生命現象の統合的理解への新しい切り口を見いだします。
構造解析やコンピュータシミュレーションを用いたタンパク質相互作用の解析によるドラッグデザイン,FRET(蛍光共鳴エネルギー転移)によるライブセルイメージング,分子パターン認識を基礎とした自然免疫や細胞分裂のメカニズムの解明など,細胞レベルの分子相互作用変化を解析することにより,がんや重症感染症などの新しい創薬コンセプトの開拓を目指します。

ニュース

2016.11.23
増田一之助教による細胞の走化性について、FRETシグナルを用いた生細胞イメージング解析の論文がFASEBジャーナルに掲載されました。
2015.11.07
岩田想 京都大学教授および濱崎直孝 長崎国際大学客員教授らを中心とする国際研究チームは、ヒトの赤血球における酸素の輸送に重要な役割を担っている「band3(バンド3)」という膜たんぱく質の立体構造を原子レベルで解析することに成功しました。本研究室の岩成宏子特任准教授らはバキュロウィルス免疫法を用いて抗体を作製することで、バンド3膜たんぱく質の結晶化に貢献しました。本研究成果は、サイエンス誌で公開されました。
2015.10.01
京都大学 大学院医学研究科 岩田教授、野村助教らをはじめとする国際共同研究チームは、ヒト・哺乳類の糖分子を細胞内に輸送する膜たんぱく質(GLUT5)の結晶化に成功して立体構造を解明し、Nature電子版に発表しました。
2015.06.17
太期健二特任助教がGerry Scotti賞を受賞しました。
2015.05.28
東京大学放射線医学 百瀬敏光 准教授らとの共同研究による、抗ROBO1モノクローナル抗体を用いた肺小細胞癌の放射線内用療法(radioimmunotherapy)に関する論文がPLos One誌にアクセプトされました。
2014.12.12
最先端プロジェクトによる、がんをターゲットとする抗体と抗原相互作用解析の論文がProtein Scienceにアクセプトされました。
2014.12.10
自然科学研究機構 生理学研究所の深田正紀教授、深田優子准教授のグループとの側頭葉てんかんに関する共同研究がNature Medicineに掲載されました。
2014.09.17
太期健二特任助教によるPTX3の敗血症に対する効果に関する論文がScience Signaling誌に掲載されました。